南充浩の繊維産業ブログ

ファッションブログ・・・・と言いたいところだけれどもそこまでファッションに特化していないし、能力的にもできない。そこで繊維製造業、産地、アパレルメーカー、小売店など幅広く繊維産業全般についてぼちぼちと書きます。たまにマスコミ、経済問題についても書く予定。よろしくお付き合いください。 お仕事の依頼は minami_mitsuhiro@yahoo.co.jp まで。

繊維業界新聞の記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下まで担当。 同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。 現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

西友インサイダーで尾原蓉子さんの夫を告発へ

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 先日、西友インサイダー取引疑惑の元社外役員のことを話題に書いた。
インサイダーを疑われていた元社外取締役の尾原蓉子さんの立件を見送り、その夫を告発することになったという。

西友元社外取締役の夫告発へ インサイダー容疑http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010113001001048.html

記事によると

告発を受け、特捜部は元社外取締役の夫を在宅起訴する見通し。証取委と特捜部はTOB情報を夫に伝えたとされる元社外取締役についてもインサイダー取引の疑いで調査を進めていたが、夫が行った株取引への関与が薄く、立件は見送ったとみられる。

 公表資料によると、ウォルマートは2002年に西友と包括的な業務提携をした後、子会社化。07年10月22日、関連持ち株会社を通じ西友の株式をTOBで取得し完全子会社化すると発表した。

 関係者によると、元社外取締役からTOB情報を聞いた夫は、公表前に同社株を買い付けた疑いが持たれている。発表後に売り抜け、千数百万円の利益を得たという.


この尾原蓉子さんなる人物とは面識もないし、実は、その経歴すらもあまり知らなかったのだが、今回の事件が報じられて「ショックだ」「温厚そうな人だったのに」という声を多数聞いた。
まあ、功なり名遂げた人で、財産も腐るほどあるだろうに、この人の夫はまだ金儲けがしたかったのかな。と驚くばかりである。
金持ちの心情は、金のない自分にはまったくはかり知ることができない。
このご夫婦からすれば、千数百万円(一説には千三百万円)くらいは、ハシタ金だったと思うのだがそれでも欲しかったのだろうか?

いずれにせよ、ファッション業界の力を持っている人たちには、このたぐいの話が多い。

福袋用に生産された商品を詰め込まれた福袋

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 昨日、年末年始のことをブログに書いたら「明日から百貨店で福袋が販売されますよ」というツイートをいただいた。
年始だけではなく、年末にも福袋を発売するとは驚いた。

しかし、この福袋のためにアパレルもその協力工場も疲労困憊している。
もともと福袋は在庫を詰め合わせて販売したことが始まりだった。10年前の福袋は色もサイズも季節感もバラバラの商品が入っていた。
見るからに在庫である。

今の福袋は違う。サイズも色もデザインもそろっている。もちろん季節性も統一されている。ダウンジャケットとタンクトップが入っているなんてことはない。ダウンジャケットとセーターとネルシャツというようにちゃんと統一されている。

なぜこんなことが可能なのかといえば、それはズバリ「福袋用の商品を生産している」からである。市場に出回る福袋のほとんどが「福袋用に生産された商品」を詰め合わせている。
現在では、本当の在庫を詰め合わせているのはごく少数の企業だろう。きちんとした調査をしていないので、感覚的数値になるが、9割の企業は福袋用の商品を生産している。

上がってきた商品をスタッフが徹夜で詰め込んで福袋は完成する。
以前なら在庫処分になっていたが、今では生産コストはかかるし、作業も大変だし、どのメーカーも「福袋は止めたい」のである。

そしてその福袋を消費者は本当に喜んでいるのだろうか?
業界が疲弊するだけだから、今の「人工的福袋」は止めてしまった方が良いのではないだろうか。

セール待ちで売れない12月

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 今月はいよいよ12月である。
今の12月はあまり洋服の売れない月になりさがってしまった。
一つには来月元日から始まるバーゲンの影響がある。
あと少し待てば、洋服は3割~5割引きになる。
これを待たずに服を買うのは、よほどの金持ちかマニア級に服の好きな人に限られるだろう。

同じ商品が安くなるのであれば、安い状態で買うのが通常の人だからである。

しかし、12月がバーゲン待ちの停滞シーズンとなってしまったのは、ほんの15年ほど前のことで、90年代半ばまではもっとも洋服の売れる月の1つだったのである。
そのころまでは元日から営業をしているお店はほとんどなかった。個人商店だけではなくスーパーマーケットも百貨店も量販店もである。だいたい初売りは3日か4日から。2日に初売りをして、その後4日くらいまで営業しない店もあった。

だから、12月は31日の夜中まで開店しているショップも多かった。
パルグループの大谷時正専務によると「20年前までは12月31日は、路面店は夜中の2時ごろまで開店していた」という。
正月には、下着・靴下・その他すべての洋服を一新するという風習があったことも12月の需要に結びついていたのだろう。

今は逆に、12月31日の閉店時間は通常よりも早い。
都心の商業施設でも午後7時ごろにはほとんど閉店する。
大晦日にわざわざ服を買わなくても、明日も通常通り店は開いているし、おまけに値段も下がっている。
そんな状況でわざわざ定価で服を買うのは、金が有り余ってる人か、日本経済再浮上に使命感を燃やしている人かだろう。


40歳のオッサンのノスタルジーで言えば、正月はしばらく店が営業していないから、数日分買いだめしておくという大晦日の緊迫感はなかなかに楽しいものであった。今にして思えばだが。

そう思えば営業時間を延長した流通業界は、自分で自分の首を絞めているとしか思えない。
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