南充浩の繊維産業ブログ

ファッションブログ・・・・と言いたいところだけれどもそこまでファッションに特化していないし、能力的にもできない。そこで繊維製造業、産地、アパレルメーカー、小売店など幅広く繊維産業全般についてぼちぼちと書きます。たまにマスコミ、経済問題についても書く予定。よろしくお付き合いください。 お仕事の依頼は minami_mitsuhiro@yahoo.co.jp まで。

繊維業界新聞の記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下まで担当。 同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。 現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

廃番セール品を買い戻したリーバイス

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 2月25日の繊研新聞にリーバイ・ストラウス・ジャパンの齋藤貴・新社長のインタビューが掲載されている。
他の新聞・雑誌に比べてより具体的な内容となっているので、一部紹介したい。

1、まず低価格対応の5700円商品を廃止する。
2、店頭で値引き販売されている過剰な流通在庫を買い戻す。
3、30~40歳代向けのプレミアムブランド化する。


この3つが大きな骨子だと思われる。

あと、社内体制としては、リーバイ・ストラウス・ジャパン社は長らく、アジア・パシフィック・ディビジョンの管轄下にあったが、来年からこのディビジョンはなくなり、米国本社直轄となる。
また、香港に日本社のデザイン機能を移転していたが、米本社直轄で東京デザインセンターを立ち上げる。

ちょっとややこしい関係だが、齋藤社長のお言葉をそのまま引用すると「東京デザインセンターは米本社直轄で、ジャパン社とは独立した組織です。香港の企画機能が東京に移るわけでもありません。(中略)ジャパン社が日本向けの独自企画商品を直接、東京デザインセンターに依頼することはできず、米本社経由となるのですが」とのことである。

そこで、1カ月ぶりに天王寺のジーンズメイト、ヨドバシカメラ梅田店のライトオンを見て回った。ついでに北花田のイオンモール内のライトオンも見た。
1月末時点では、4900~5900円に値引きされたリーバイスの廃番商品が並んでいたのだが、3月頭の時点ではすべてなくなっていた。齋藤社長がおっしゃるようにすべて買い戻したと思われる。

この廃番値引き商品は、全国で相当な数量に上る。リーバイ・ストラウス・ジャパンは23年11月期決算で25億2300万円の純損失を見込んでいるのだが、廃番商品買い取りが大部分を占めると考えられる。


齋藤新社長とは面識がないのだが、リーバイスブランド再構築には適任ではないだろうか。かつて「ラコステ」ブランドを展開するファブリカの社長も務めておられた経歴がある。卸売りのポロシャツ単品ブランドだった「ラコステ」だが、トータルアイテム化と直営店化に成功している。
齋藤社長はそのノウハウをリーバイスにも使うおつもりなのだろう。


リーバイスのトータルアイテム化に期待したい。

大阪百貨店が陥るメンズの過剰供給

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 消費の勢いもなく、人口も減っている大阪市だが、なぜか百貨店だけはどんどんオープンしている。どれもこれもリーマンショック以前に立てられた計画を、社員が粛々とこなしている結果である。

3月3日、高島屋難波店が増床オープンした。

今回はまだ見に行けていないのだけれども、一番気にかかるのが、西ゾーンの地下1階と2~5階に開設されたメンズコーナー「タカシマヤ メンズジャーナル」である。これは明らかに阪急メンズ館を意識している。
http://www.takashimaya.co.jp/osaka/mensjournal/index.html


地下1階がゴルフ・スポーツ、地上2階がメンズ雑貨、3階がコンテンポラリースタイル、4階がカジュアル、5階がビジネス、プレタという構成。
3階のブランドラインナップを見ると、タケオキクチ、コムサメン、ミッシェルクランオム、ランバンオンブルー、バーバリーブラックレーベルなどが入店しており、新鮮味はほとんどない。

4階は40代以上向けのカジュアルラインナップである。Jプレス、ニューヨーカー、ポロラルフローレン、マックレガー、パパスなど。こちらも目新しさはない。

5階はダーバン、五大陸、バーバリー、ボス、エトロ、ダンヒル、ランバンコレクションなどで、見慣れたラインナップ。



さて、なぜ難波高島屋で40代以上のメンズを強化する必要があったのか理解に苦しむ。若い消費者向けのメンズなら横断歩道を渡った正面にマルイ難波店がある。また高島屋の近隣の地下には、なんばシティが広がっており、地下2階にメンズブランドは多数集積されている。洋服の消費量がレディースよりも明らかに少ないメンズなのに、過剰供給である。
某繊維業界のご先輩に伺うと「阪急メンズ館への対抗意識だけで、あまり深く考えずに計画したのではないか」とのことである。

たしかにあまり深く考えた企画ではなさそうである。まあ、百貨店には往々にしてこういう企画が見受けられる。JR大阪三越伊勢丹のヤングレディース売り場「イセタンガール」だって洋服ブランドのラインナップは陳腐な物だった。あまり深く考えずにブランドをそろえたのだろう。

マスコミにも一般消費者にもいまだに百貨店崇拝の残滓が残っている。しかし、80年代~90年代前半までとは異なり、現在のファッショントレンドは百貨店がリードしているものではない。百貨店はファッショントレンドに振り回されて、周回遅れで劣化コピー売り場を作るのが関の山である。今回の「タカシマヤ メンズジャーナル」も成功しそうな要素は見当たらない。

ユニクロの2月売上高は前年比5%減に

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 ユニクロの2月度売り上げ速報が発表された。

既存店売上高は前年比5・0%減
既存店客数は同4・5%減
既存店客単価は同0・5%減

だった。

2月は中旬に暖かい気温が続いたものの、下旬は気温が下がり、1月初旬から春物に切り替わったユニクロの商品はなかなか動きづらかったのではないかと思う。

それから、気分的なことを言えば、今春物にはそれほど大きなトレンドアイテムがないことも影響しているのではないだろうか。極論すれば「昨年春に買った服を今年も着まわせる」状態にある。

もともと流通業では、2月・8月がもっとも売りづらいといわれてきた。自分が量販店のテナントで販売員をしていたときにも先輩各氏から「2月、8月は中だるみの時期」と教えられた。
セールが終わった直後で、気温的には、まだ次のシーズンの商品を買う気にならないからである。

近年は消費サイクルが変化しており、一概にそうとはいえない状況になっていたが、今年の2月に関していえば「中だるみの時期」だったといえるのではないだろうか。
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