南充浩の繊維産業ブログ

ファッションブログ・・・・と言いたいところだけれどもそこまでファッションに特化していないし、能力的にもできない。そこで繊維製造業、産地、アパレルメーカー、小売店など幅広く繊維産業全般についてぼちぼちと書きます。たまにマスコミ、経済問題についても書く予定。よろしくお付き合いください。 お仕事の依頼は minami_mitsuhiro@yahoo.co.jp まで。

繊維業界新聞の記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下まで担当。 同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。 現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

ユニクロは来年もダウンジャケット?

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 ポリエステルやナイロンなどの合繊素材の産地として北陸地方がある。
ある他産地の機屋(はたや)からの情報によると、北陸産地は来年の3月までユニクロからの受注が満杯だそうである。

ユニクロが北陸で製造させている合繊生地は、その多くがダウンジャケット類に使われる。今冬販売するダウンジャケット用素材の多くは、もう生産が終了しているはずであるから、来年3月まで織っている生地は、来年秋冬のダウンジャケット類に使用されることになる。

1年先の商品を企画するのがユニクロの業務サイクルであるから仕方ないのだが、今冬、これほどダウンジャケットが値崩れを起こしかけているにも関わらず、来年もダウンを投入するようである。
少しは軌道修正できないものなのかと、第三者でありながら心配になる。


それはさておき、アウトドア好きの友人によると、
ユニクロやジーンズメイトなどのデイリーカジュアル店の低価格ダウンジャケットは売れ行きが厳しいが、モンベルやノースフェイス、パタゴニアなどの本格的ダウンジャケットは来年以降も需要が伸びる要素があるらしい。
「山ガール」に代表されるアウトドアブームがさらに進んで、かなり本格的な登山を始める人々が増えるためだという。

ちなみに「山ガール」という言葉は好きではない。
明らかに「ガール」とは呼べない30代以上の年代層も数多く含まれており、「山オバ」あたりに名称を変更してもらいたいと思う。


来年秋以降は、本格的なダウンジャケット類はある程度の値段を保ち需要も伸びるが、低価格ダウンは売れ行きがさらに厳しくなるという二極化を迎えそうな気配である。

売れ残ったLANVINが安物の舞台衣装みたい

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 先日、H&M難波店を巡回した。

平日の夕方だったこともあり、それほどの混雑ぶりではなかったが、大学生くらいの若い男女でそこそこにぎわっていた。
鳴り物入りで発売された「LAVIN」コラボ商品も、型番によっては売り切れたものもあるのだろうが、まだまだ残っていた。
レディースのドレスを見て感じたことだが、この商品は、派手な色使いのせいかもしれないが、どう見ても安劇団の舞台衣装にしか見えない。このドレスを着てどこに出かけようというのだろうか。

H&Mはアウトレットショップを持たないかわりに、店内にアウトレットコーナーを設置しているようだ。あえて「セールコーナー」と言わず「アウトレットコーナー」と書いたわけは、いまだに半そでのTシャツやタンクトップなどの夏物の残りを300円~500円に値下げして販売しているからだ。

GAPやユニクロなど商品の店頭滞留が長いショップでは、シーズン遅れの物を販売することもあるが、さすがに現時点では両店舗のセールコーナーに夏物の半そでやタンクトップは並べられていない。

メンズのジーンズ類をチェックしてみた。
価格は5900~7900円くらいが中心で、一部に4900円がある。おそらくデニムで3900円以下はないと思われる。
クオリティでいえば、同じ5900~7900円が欲しいのであれば、ユニクロのメイドインジャパンジーンズか、ライトオンのメイドインジャパンジーンズの方がはるかに高い。またジーンズメイトやライトオンで割引販売されているエドウィンの廃番ジーンズの方がさらにクオリティが高い。
縫製糸の始末ができていない6900円ジーンズなど、日本国内にはあまり存在しない。こういう商品は2900円程度の価格設定で十分だろう。


メンズにはローゲージニットで裏フリースというトレンド性と機能性を合わせたニットジャケットが販売されていたが、ニットがアクリル主体であるため、どうにも安物っぽく見える。ただ、こういう企画の採り入れ方は素早いと思う。
賢明なことにH&Mにはダウンジャケット類がほとんどない。記憶違いかもしれないが、なかったのではないだろうか。


その後、ジーユー心斎橋店を覗いた。

ジーユーとH&Mの一番の違いは、電灯の色だと思う。
ジーユーはどちらかというと白色蛍光灯に近いライト、H&Mはやや黄色っぽいダウンライト風。商品の色合いがはっきりとわかるのはジーユーだが、なんとなくムードがあるように見えるのはH&M。ただし、アイテムの微妙な色合いは分かりにくく、太陽光の下で見ると店内とはまったく違う色合いに見える物もあると推測する。

もし、H&Mの店内を白色蛍光灯にしたら、もっとチープ感が目立つのではないだろうか。
反対にジーユーをダウンライト風にしたら、高級感が出たりして。
まあ、軽い妄想なのでお許しを。( ̄ー ̄)ニヤリッ

ダウンジャケットは年明けさらに値崩れを起こす

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 12月は今のところ暖冬傾向でどうやら冬物があまり動いていない気配を感じる。そのためか、すでにセールが始まっている。

中でも最も値崩れが激しいのが、ダウンジャケット類だ。
おそらく、過去数年の12月で、今年はもっともダウンジャケットが安いと思われる。はっきり言ってユニクロを下回るダウンが山ほどある。

例えば、ライトオンの洗えるダウン「Xウォッシュ」だが、すでに一部の品番は定価より3割引きとなっており、先週は5日間限定で、そこからさらに「レジにて20%オフ」だったのでダウンベストが5000円弱、ダウンジャケットが7000円台にまで値下がりしていた。

またジーンズメイトでは、7900円のダウンジャケットを発売しているが、発売当初から先行予約価格4900円としていたが、現在はさらに1000円安い3900円となっている。

メソッドも美濃屋製造の「コンバース」のダウンジャケット5700円を仕入れているが、これを「レジにて2割引き」としているので、実質4500円くらいである。

ユニクロのウルトラライトダウンが5990円、プレミアムダウンが9990~14900円であるから、ユニクロの割高感は歴然としている。
ユニクロの売り場を見ていて、とくに心斎橋店は、ダウンベストこそ完売した物の、まだまだウルトラライトダウンが山積みされており、消化しきれない可能性がある。


今回のダウン値崩れには、いろいろな要素があると思うが、
1つには過去数年に渡るダウンブームで、ほとんどの消費者がすでに2枚くらい所有していることが考えられる。黒、紺、グレー、ベージュなどのベーシックカラーはすでに持っており、赤、ブルー、ピンク、パープルなどのアクセントカラーも持っている。さらに買わせようと思うなら、よほど変わった色柄か、変わったデザイン、変わった機能が必要となるが、そんなものはそう簡単に思いつかない。値段を下げるのが一番手っ取り早い販促方法である。
ライトオンのヨドバシカメラ梅田店を定期的に観測しているのだが、今年1月末以降にダウンジャケットが2900~3900円で最終処分されていた。同店だけで比べるとここまで値下がりしたのは、今年1月が初めてである。ダウン値崩れの兆候はすでにあったと見るべきだろう。

もう1つの理由は、11月以降の暖冬傾向とニットブームが挙げられる。
ニット類が流行している上に気温が高いので、ニットの上からダウンジャケットを着ると暑い。ニットを着るならアウターはダウンではなく、もう少し薄手の綿コート類が必要となる。
ダウンを着る場合、その下はニットよりも保温力の低いカットソー類になる。ところがニットがトレンドであるため、ニット着用が優先され、ダウンが後回しになっていると思われる。

皮肉なことに、アウトドアテイストのローゲージニットベストは、現在ダウンジャケットより高値で販売されている。
ライトオンでは7900円以上、ポイントの「グローバルワーク」でも同じくらいの価格であり値崩れを起こしていない。

先日、ヤマトインターナショナルのファミリーセールに伺ったが、南米からインポートしたローゲージニットベストが多数あった。店頭価格は15000~18000円。それをファミリーセールで半額で販売していた。
おばさん、おじさんは「エーグル」のダウンジャケット半額セールに群がっていたが、大学生と思しき男性グループはニットベストに集まっていたのが印象的だった。


ダウンジャケットは年明けにまだまだ値崩れすると予想している。

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