南充浩の繊維産業ブログ

ファッションブログ・・・・と言いたいところだけれどもそこまでファッションに特化していないし、能力的にもできない。そこで繊維製造業、産地、アパレルメーカー、小売店など幅広く繊維産業全般についてぼちぼちと書きます。たまにマスコミ、経済問題についても書く予定。よろしくお付き合いください。 お仕事の依頼は minami_mitsuhiro@yahoo.co.jp まで。

繊維業界新聞の記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下まで担当。 同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。 現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

リーバイスストアの評価点が低かった理由

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 先日、コメントを掲載していた東洋経済の記事がウェブにも転載していただいた。ウェブなので名前の間違いも訂正していただいた。(笑)

http://www.toyokeizai.net/business/strategy/detail/AC/34ee4984ead648ba08763d905d211f0c/page/1/

記事の内容については、読んでいただいた通りなので、付け加えることもない。


それと2月19日発売のモノ批評雑誌、月刊「MONOQLO」でZOZOタウンのセール批評をさせていただいた。
ツイッターで「リーバイスストア」に対する評価が厳しいですね、という感想をいただいた。自分はA、B、Cの三段階評価で、申し訳ないがリーバイスストアにはCを付けさせていただいた。


理由は、リーバイスストアが嫌いというわけではなく、リーバイスストアの品ぞろえの少なさ、それから現在アウトレットで行っている大処分セールに比べて値引き率が低かったから、の2点でC判定とさせていただいた。
リーバイスストアの品ぞろえの少なさについては、これはリーバイスというジーンズ専業ブランドの構造的欠陥だと言える。ついでに言えばジーンズ専業メーカー各社共通の欠陥である。

「専業メーカー」と言われるくらいなので、ジーンズとチノパン、一部ワークパンツくらいしか製造していない。トップス類はGジャン、カバーオール、ワークシャツ、Tシャツ、スエット程度である。このラインナップで「ビームスや「ユナイテッドアローズ」と並んだときに、著しく見劣りする。
「ビームス」や「ユナイテッドアローズ」は小物雑貨、リビング用品までそろっており、またウェアに関して言えばカジュアルからスーツ類まである。これでは見劣りするのも当然である。


現在、リーバイスは直営店・FC店で「リーバイスストア」を、エドウィンは直営の「エドウィン」ショップの拡大を図っている。両社とも単なる卸売りメーカーからの脱却を意図していることは明確である。しかし、ショップを構成する品ぞろえに関しては、まだまだ不十分であると思う。
なぜなら、先に挙げたように、ジーンズを中心としたパンツ類と、Gジャンとワークシャツを中心としたトップス類しかないからである。消費者は毎月1本ずつジーンズを買うのだろうか?おそらく大半の消費者は買わない。
今のラインナップなら、年に3~4回買うかどうかだろう。

ジーンズ専業メーカーから出発して、直営店をジワジワと拡大しているブランドとして「ジョンブル」がある。ここのラインナップはメンズといえども多彩だ。ジーンズ、チノパン以外にもセーター類、カジュアルセットアップ類、小物雑貨までトータルにそろう。
リーバイスとエドウィンは、商品開発の一例として「ジョンブル」を見習うべきだと思う。
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(ジョンブルの旧大阪店店内)





ユニクロとGAPを安く買う方法

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 今回はちょっと肩の力を抜いて。
先日、「ユニクロの商品を安く買う方法」というブログを拝見した。
http://r.nanapi.jp/317/

方法1:週末値引きで買う
方法2:オンラインストアで買う


とあり、まったくその通りである。

とくに週末値引きで買うのは正解で、ユニクロの出品傾向(自分調べ)は、季初に、いきなり値引きすることが多い。例えば今の綿セーターなら、1月に大々的に値引きを行った。

その後、シーズンに突入するとあまり値引きしなくなる。そしてシーズンのピークが過ぎるころになると再び週末値引きを積極的に行うと言う傾向がある。このことから考えるとシーズン初めの週末値引きで買うか、少し我慢してピークがやや終わりかけた頃に買うかが最も効率的だと思う。

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さらに付け加えるなら、ユニクロの商品は毎週火曜日に値下げされる。シーズンの残り物は毎週火曜日に、どれかが順番に値下げされていく。
2990円のセーターが1990円に値下げされた場合、毎週火曜日に値段をチェックしていると、何週間か後にはさらに値下げされているのを発見できる。これはリアル店舗もオンラインストアも同じである。


ついでに、自分が愛用しているGAPで言うなら、水曜日か木曜日あたりに値下げされることが多い。
GAPもユニクロ同様に順次商品価格が下がっていく。9800円のジャケットが最終的に2900円くらいまで下がる。この2900円に下がったジャケットを1900円で買いたいのなら、毎週水曜日か木曜日に値段をチェックしに行くと良い。
さらに言うなら、GAPは最後の1枚まで通常店の店頭で売り切るらしい。アウトレット店へ移動することは稀だそうだ。
だから、残っている最後の1枚を根気強く待てば、さらに値下がりする可能性もある。

GAP心斎橋店









これまでGAPで定価品を買ったことがない。
マフラーはだいたい600~900円まで値下がりしたときに買う。
2010年の12月に帽子を買ったが、これも900円に値下がりしていた。
テイラードジャケット類は、だいたい2900円に値下がりするまで待つことが多い。ジーンズも1900~2900円で買っている。
セーター類も何枚か買ったがすべて1900~2900円に値下がりするまで待ってから買った。


ユニクロとGAPの共通点は、1つのアイテムをかなり大量に作り込むので、よほどの人気アイテムでない限りは、シーズンの中盤以降まで確実に残っていることである。中盤以降は確実に値段が下がるので、それまでじっくりと待つのも手だ。

エヴィスとドゥニームの欧州進出の差

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 ジーンズと言えば、ビンテージレプリカ系のブランドにもすこーし言及したい。
90年代半ばにビンテージレプリカブームがあった。エヴィスやドゥニーム、シュガーケーンなどが人気だった。しかし、そのブームも3年ほどで終わる。2000年には完全に終息していた。
ブームが終わって生き残ったブランドはそう多くない。

そんな中、2002年の日韓ワールドカップで再び「エヴィス」が注目を集めた。イングランドのベッカム選手が愛用していたからだ。

他のビンテージ系ブランドを見てみると、「ダルチザン」はビンテージの先駆けのようなブランドだったが、90年代半ばにはすでに経営譲渡されており、創業者は手を引いている。その時から、経営権は児島の洗い加工大手、晃立に渡っている。現在も晃立の社長がダルチザンの社長を兼ねている。
ダルチザンはビンテージブーム時でも売上高数億円で推移しており、現在もあまり変わっていない。


2000年代前半には販路を拡大していたフルカウントも経営は厳しく、自社ビルを手放し、直営店の大半を閉店した。古株のスタッフもほとんど入れ替わってしまった。

一方の雄であった「ドゥニーム」もオリゾンティから再三の移籍を繰り返し、現在はウィゴーにブランドを買収されている。創業時のメンバーは誰一人残っていない。

現在も比較的堅調に見えるのは、先述したエヴィスとウェアハウス、「シュガーケーン」を展開する東洋エンタープライズくらいではないだろうか。
これほど、ビンテージ系ブランドの市場は狭い。


エヴィスの躍進とブランドステイタスの確立は、ヨーロッパ市場進出が成功したからだと感じている。ベッカム選手の目にとまったのもヨーロッパ進出がある程度成功したからであろう。最近では、覚えている方も少ないかもしれないが、2000年前後の同じころに、ドゥニームもヨーロッパ進出に取り組んだことがある。
ドゥニームは結局、成功せずにヨーロッパから撤退したのだが、エヴィスと明暗を分けた部分はどこなのだろうか?


それは両社の販売戦略の違いであった。エヴィスは欧州の現地企業にライセンス供与し、現地企業がライセンス生産した。一方、ドゥニームは日本からの輸出で対応した。これによって、両ブランドの現地価格は天と地ほど開いてしまうことになる。
エヴィスは現地生産であるため、日本とほぼ同じくらいの価格(1万9000円前後)で販売できた。
ドゥニームは日本からの輸出になるため、関税がかかり、日本価格の2~3倍の値段になってしまった。イギリスでの価格は日本円にして7万円前後になったという。

いくら高品質であるとは言え、7万円のジーンズにはちょっと手が出ない。日本では熱心なビンテージマニアもいるが、欧州にはそこまでのマニアはあまりいない。話題にはなるが、実際はあまり売れない。


ヨーロッパ進出の手法を見ても、エヴィスの戦略・戦術は効果的だと言える。数あるビンテージブランドの中から頭抜けた企業規模に拡大したのも今からすれば、当然だったと思える。
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