南充浩の繊維産業ブログ

ファッションブログ・・・・と言いたいところだけれどもそこまでファッションに特化していないし、能力的にもできない。そこで繊維製造業、産地、アパレルメーカー、小売店など幅広く繊維産業全般についてぼちぼちと書きます。たまにマスコミ、経済問題についても書く予定。よろしくお付き合いください。 お仕事の依頼は minami_mitsuhiro@yahoo.co.jp まで。

繊維業界新聞の記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下まで担当。 同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。 現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

口では残念と言いながら?

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 日本繊維新聞が経営破綻してからもうすぐ1カ月になろうとしている。
この間、日本繊維新聞の破綻についてブログや紙面で言及された方があまりにも少なすぎ、首を傾げるばかりである。
知る範囲ではシナジープランニングの坂口昌章さんと、イッセイミヤケ前社長の太田伸之さんのお二方しかいない。ツイッター上ではもう少し多くの方の意見も目にしたのだが。

太田伸之さんのブログ
http://plaza.rakuten.co.jp/tribeca512/diary/201011120000/

太田さんは、日本繊維新聞の倒産を非常に残念がっておられ、繊研新聞1紙体制になることを危惧しておられる。(実は繊維ニュースも健在なのだが、忘れ去られている)
おっしゃることはその通りなのだが、ここで疑問もある。
太田さんにというよりも「日本繊維新聞破綻は残念」というコメントを出された繊維・アパレル企業に対してである。

残念と思われるのであれば、なぜ今まで日本繊維新聞の購読や広告出稿を止めてこられたのか。と思う。
購読部数が減り、広告出稿量が減れば早晩新聞は破綻する。新聞に限らず現行のビジネスモデルの出版業はもれなく破綻する。

もちろん、購読する価値も広告出稿する価値もないと、その媒体について判断されたのだろう。それなら「残念ですね」というようなコメントを出すのはいかがなものかと思う。
だってちっとも「残念」と思ってないことが丸わかりだからだ。
「紙面がなくなることは残念ですが、これも時代の流れでしょう」程度のコメントが一番しっくりくる。


ちょっと話が飛躍するが、
百貨店の閉館、遊園地の閉園にも同じことが言える。
「地元の駅前シンボルだった百貨店がなくなるのはさみしいです」「子供のころ行った遊園地が閉園するのはかなしいです」というコメントがよくテレビや新聞で報道されるが、そこまで愛着があるなら何故もっと頻繁に通ってあげなかったのかと思う。
結局、口では「さみしいです」と言いながらも本人たちはそれらの施設にまったく興味を持っていなかったのだろう。

「ああ、ついに」という感慨や郷愁はあっても「さみしいです、残念です」というような偽善的なコメントはもう止めにしないか。

ジーンズの重さの話し

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 ジーンズの生地の厚さは通常、オンスという単位で表す。
このオンスというのはもともと重さの単位で、おそらく、ボクシングのグローブと同じだと思う。ボクシングのグローブも8オンスとか16オンスとかのランクがあり、数字が大きくなるほど重くなる。
ジーンズも同じで、数字が大きいほど重くて分厚い生地、数字が小さいほど薄くて軽い生地になる。


通常、ベーシックなジーンズは13・5オンスか14オンスとされているが、最近のジーンズは少しずつ生地が薄くなっており12~13オンスくらいが主流になっているように思える。夏場のライトオンスデニムはだいたい8~10オンスくらいである。
生地が薄くなった理由の1つには、軽さや柔らかさが好まれるようになったということが挙げられると思う。


先日、某ジーンズブランドの社長にお話を伺った。児島出身でこの道20年以上のベテランである。
この社長がおっしゃるには「中国で綿糸を買うとき、値段は重さで決まる。コスト削減のため、14オンス向けの太くて重い綿糸を使用せず、少し細くて軽い綿糸を使用しているのではないか」という。
日本の紡績では、細くてフラットな綿糸が値段が高く、太くて節がたくさんあるような綿糸は安い。そのため、ジーンズ向けの太くて節がたくさんあるような綿糸は、それほど高くなく、厚地のデニムも薄地のデニムもあまり値段が変わらないという。
薄手のジーンズが増えたのはこういう背景もあるのではないだろうか。


フック(大阪市)という会社が、流行とは反対の激重ジーンズシリーズを発売している。18オンス、23オンス、29オンスとバリエーションがある。29オンスを持たせていただいたが通常の14オンスの2倍以上の重量があり、かなり重くて固い。しかし、コアでマニアなファンがいるらしく限定1000本は完売したという。
重くて固くて穿きにくいが、風を遮断するため、保温性が高い。バイクに乗るときや真冬の着用は適している。

こういうニッチな商品も市場には登場している。

11月度売上速報 ジーンズメイトの苦戦が目立つ

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 11月度売り上げ速報が発表された。

ライトオンの既存店売上高は前年比2・4%減
既存店客数は同4・7%減
既存店客単価は同2・3%増

とほぼ前年並みにだった。
同社の発表によると10月後半は活発に動いたものの、その後伸び悩んだという。

ジーンズメイトの既存店売上高は前年比17・2%減
既存店客数は同14・4%減
既存店客単価は同4・0%減

に終わった。
同社の発表によると防寒物のアウターが不振だったという。
今月頭からのダウンジャケットフェアは不振だったのだろうか?

ファッションセンターしまむらの既存店売上高は前年比3・2%増
同グループのアベイルの既存店売上高は前年比3・8%増

と微増し好調だった。

なお、これら企業は10月21日~11月20日の期間の売り上げであり、しまむらは既存店客数と既存店客単価を発表していない。

この3社を比較するとジーンズメイトだけが大きく売上高を落としている。ライトオンは微減、しまむらグループは微増である。とくにライトオンは、10月度売り上げ速報では、気温が冷え込んだ10月後半分をカウントできていなかったため約15%減だったが、今月はその後半分をカウントできて微減にまで回復している。
ジーンズメイトもライトオンと同じ条件だったにも関わらず、売り上げは回復できなかった。とくに10月後半の冷え込みがありながら防寒アウターが苦戦したと言うのは、なにか根本的な問題があるのではないだろうか?


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