南充浩の繊維産業ブログ

ファッションブログ・・・・と言いたいところだけれどもそこまでファッションに特化していないし、能力的にもできない。そこで繊維製造業、産地、アパレルメーカー、小売店など幅広く繊維産業全般についてぼちぼちと書きます。たまにマスコミ、経済問題についても書く予定。よろしくお付き合いください。 お仕事の依頼は minami_mitsuhiro@yahoo.co.jp まで。

繊維業界新聞の記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下まで担当。 同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。 現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

所謂「ファッション」は「趣味の逸品」化しているように見える

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 どんな事物でもその道の好事家や数寄者は金に糸目を付けない。
外野から見ればガラクタも同然の品物に驚くほど高額な価格を付けて取引をしている。
骨董品しかり茶道具しかり古切手しかりガンプラしかり超合金魂しかりである。

衣料品もそういう好事家や数寄者のための「趣味の逸品」になっていると感じる。
筆者は好事家でも数寄者でもないから、そういう逸品に興味はないが、それに興味を持つことは趣味としてはアリだ。
「ガンプラは自由だ」というのと同様に趣味は自由だ。

しかし、そういう「趣味の逸品」がマス層に普及するという考え方は無理があるということを、業界の大多数を占める好事家や数寄者は自覚するべきだろう。

「カスタマーバリュー」が理解できないファッション業界
http://topseller.style/archives/1899

この記事にこんな一節がある。

僕が教えている学生さんに聞いた事があるんですが、

「Tシャツ1万円は高いか?」

という質問をぶつけた際、多くの回答は、「普通です。」でした。

これって実は一般的には相当なずれがあります。SCブランドやファストファッションではTシャツは1000~2000円程度で買えます。僕の友人(30代、会社でもそれなりのポジションで年収もミドルクラスの人間)でもTシャツは「高くて5000円」という感覚。それが二十歳くらいで、しかも学生で1万円を平気で出すのですから相当なズレがあると見ていいでしょう。

生地や製法、縫製、染色加工によって一概に言うことはできないが、筆者の相場感覚からいうと、1万円のTシャツは高い。いくら高品質でも、甲斐性無しの貧乏人である筆者は買わない。

筆者の価格相場でいうと、Tシャツは高くても税込みで4000円未満である。
税込みで4000円を越えるTシャツは買うことをかなり考える。もちろん買えなくはないが、相当に悩む。

しかし、ファッションの好事家である専門学校生からするとTシャツの1万円は許容範囲であり、市場との価格観がまったく異なる。

そしてそういう好事家たちがアパレルやショップに就職するのだから、アパレルやショップが市場と乖離した感覚になるのも当然の結果だといえる。

低価格SPAといわれる各ブランドが打ち出している商品というのは、庶民の衣服に関する相場感を映し出している一面があると思う。
そういう人々に対して、「高額なモノはこういう背景がある」とか「こういうサービスの対価として高額な衣服がある」という啓蒙活動を行うことは必要だと思うが、「本物がわからない大衆はダメ」とか「消費者の感性が退化した」とか負け惜しみとしか思えないような逆切れを起こすことは、百害あって一利なしである。

大衆はそういうギャクギレーゼを見て、「うわ、ファッション業界はめんどくさいオッサン・オバハンがたむろしている」と感じて、ますます敬遠する。筆者だってそんなめんどくさい人たちとはかかわり合いたくない。

逆にファッションの好事家たちにこれを見てもらいたい。

バンダイから発売されているパーフェクトグレード「60分の1ユニコーンガンダム」である。

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http://bandai-hobby.net/item/1223/

通常のプラモデルよりもかなり大きい60分の1サイズの精巧なユニコーンガンダムのプラモデルである。
完成品を家電量販店で見たことがあるが、60センチくらいはあっただろうか。かなりの大きさだ。

ユニコーンモードからデストロイモードへ完全変形する。

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(ユニコーンモード)

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(デストロイモード)

価格は税込みで21600円だが、Amazonだとだいたい16000~17000円くらいに値引きされて売られている。

この値段を高いと思うか安いと思うか。
筆者はこれは安い、もしくは妥当な値段だと思う。

大きさもさることながら、フレームからの精巧な作りに加えて、完全変形が可能なのである。
バンダイの技術はすごいなあと感嘆せずにはいられない。

だから21600円でも妥当だと思うし、これがAmazonで12000円くらいに下がったとしたら、即座に買うだろう。

そこら辺のブランドのわけのわからんボタンダウンシャツの2万円は買う気もないが、パーフェクトグレードユニコーンガンダムなら2万円なら納得できる。

ファッションの好事家の中にはこの感覚が理解できない方もおられるだろう。
それは当然である。

しかし、高額なファッションアイテムも実は一般大衆からそういう風に見られていて、理解されていないのである。

筆者のような人間とは逆で、パーフェクトグレードユニコーンガンダムに2万円は支払えないが、わけのわからんブランドのボタンダウンシャツなら2万円は惜しくないというファッション好きもおられるだろう。
だが、残念ながら興味のない第三者から見ればユニコーンガンダムの価値もボタンダウンシャツの価値も理解できない。

そして、所謂「ファッション」は一般大衆にとってはパーフェクトグレードユニコーンガンダムと同等の存在である。

先日、こんな記事が掲載された。

"オシャレな子が撮れなくなった" スナップ誌「FRUiTS」が月刊発行を終了した理由
http://www.fashionsnap.com/news/2017-02-03/fruits-stop/


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経営とか資金の問題ではなく、所謂「オシャレな」子が少なくなって誌面を埋められなくなったので発行回数を減らすということだ。

この記事に掲載されている女の子の画像だが、個人的にはどこが「オシャレ」なのかさっぱりわからない。
同じテイストの服装をしようとは思わないし、若いころからこういう服装をしたいとも思わなかった。

しかし、これを「オシャレ」だと思う人々が存在するのはそれはそれで良いと思う。それこそ個人の自由である。筆者にはその感覚が理解できないしする気もないが。

結局、業界人のいう「オシャレ」というのはこの画像の女の子のような服装を指し、一般大衆の感覚とは大きく乖離しているのではないかと感じられる。良い悪いではなく。

こういう「オシャレ」を追求したいブランド、アパレル企業、ショップは好事家・数寄者を相手にするようなニッチな市場だということを自覚すべきではないか。
自覚すれば、ニッチ市場で生き残るための的確な判断ができる。

この手の「オシャレ」をマス化できると考えているから、経営判断を誤って結果的に倒産に追い込まれるのではないか。その考えの前提が間違っているのではないか。

そんなわけで、金持ちになったら定価でパーフェクトグレードユニコーンガンダムを買いたいと思う。









「ECサイトを開設しさえすれば労せずして売れる」と考えるのは大間違い

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 今時、「SPAブランドって流行ってるらしいな。俺も何のノウハウもないけどちょっとSPAブランド立ち上げてみるよ。バカ売れするかもしれない。やってみれば何とかなるだろう」なんて軽い気持ちで、SPAアパレルブランドを開始する人はいないだろう。

いるとしたらよほどのおバカさんではないかと思う。

新しくSPAアパレル事業に参入する企業や個人はあるだろうが、相当の覚悟を持って臨んでいるはずだ。
SPAどころかアパレル、洋服店そのものがレッドオーシャンになり果てていることは多くの人は知っている。
レッドオーシャンどころか、ブラッディオーシャンである。

しかし、インターネット通販に対してはどうだろうか?
SPAブランドのところをインターネット通販やECに置き換えてみて欲しい。
こういうことを言っている人は業界の内外を問わず、ゴマンといるのではないか。
とくにインターネットで物を売ったことも買ったこともないような人に限って「インターネット通販は成長分野。ノウハウはないけどやってみたら何とかなるだろう」なんて寝言を平気で口にしている。

寝言は寝ても言うなよってことである。

残念ながらすでにインターネット通販はレッドオーシャンになっており、成果の出ない企業はとことん成果が出ない。
衣料品・アパレル分野はとくに。

たとえば、先日、こんなニュースが報道された。

スクロールがアパレルECから撤退
http://news.infoseek.co.jp/article/netshoptantoushaforum_3964/

スクロールは2月末でアパレルECから撤退する。
旗艦ECサイト「スクロールショップ」とシニア向けアパレルECサイト「ブリアージュ」を2月28日に閉鎖すると発表。スクロールが運営するECサイトでのアパレルの取り扱いがなくなる。シニア向けアパレルのカタログ通販、生協会員向けの販売は継続する。

選択と集中を進め、生協会員向け販売や化粧品、健康食品販売事業の強化を図る。

スクロールでは2014年9月にF1層向けファッション通販カタログ「ラプティ」を廃刊し、あわせてF1向け専門ECサイトも終了していた。これにより、スクロールが運営するアパレルECサイトは旗艦店の「スクロールショップ」とシニア向けアパレルECサイト「ブリアージュ」のみとなっていた。
今回、両サイトを2月末で閉鎖し、アパレルECから撤退する。
今後は、好調な「コスメランド」「豆腐の盛田屋」などの化粧品通販事業を中心に、キッチン用品、ブランドバッグなど専門ECサイトの事業展開を強化していく。

とある。

通販大手の1つであるスクロールがアパレルECを完全に閉鎖する。
記事にもあるように、すでに2年半前に若い女性向けのアパレルブランドをカタログ、ECともに廃止しており、今回の廃止によってスクロールのアパレルECは取り扱いがなくなる。

要するにスクロールはアパレルECから完全撤退するということである。

ちなみにスクロールの2016年3月期連結決算の売上高は前年比1・1%減とはいえ、628億3900万円もある。
2017年3月期連結の売上高は前年比6・6%減の590億円を見込んでいる。

やり方の不備やさまざまな要因があったとはいえ、年商規模600億円の大手ですらアパレルECからは撤退しているのである。

年商ン千万円程度の零細企業が、「何のノウハウもなしに」ECサイトを開設したり、インターネット通販を開始したりして、果たして成功するのだろうか?
よほどの僥倖に恵まれなければ成功はありえないだろう。
年末ジャンボ宝くじの1等に当たるくらいの幸運に恵まれなければ成功しない。

あの巨大資本のセブン&アイでもオムニセブンは軌道に乗っていない。
こちらはもちろん、売上高の金額自体はそれなりにあるが、昨年秋の時点では663億円にとどまっている。
洋服だけではなく、食品やら日用雑貨やらあらゆるジャンルの商品すべての合計が663億円なのだから、洋服の売上高がどれだけ低いかは想像できるだろう。


それにしても何のノウハウもないド素人に限って「インターネット通販なら何とかなる」なんていうスイーツな考えをしてしまうのだろうか。

その原因の一つとして、評論家が盛んにこだわる「EC化比率の低さ」が世のスイーツたちをミスリードしているのではないかと思う。

物事を判断するには何かしらの基準が必要であることは言うまでもない。
だから各種の比率の数字は重要であるが、それのみに注目しすぎるととんでもない判断ミスを起こすことになる。

評論家や出来の悪いコンサルタントはよくこんなことを言ってEC進出を煽る。
「ユニクロはEC化比率が以上に低いからダメだ。もっとEC化比率を高めるべきだ」と。
現在のユニクロのEC売上高比率は5%くらいである。

だから評論家やコンサルタントは「EC売上高比率を最低でも10%に伸ばすべきだ、伸ばせる」と煽るのである。そのほうが彼らには仕事が舞い込むのだろう。呼び込みご苦労様。

もちろん、まだ伸ばせるとは筆者も思うが、5%という数字だけ見れば「低い、少ない」と感じる。だが、実際の金額に換算してみると400億円くらいあるということになる。
先ほどのオムニセブンが、様々なジャンルの商品すべてを合わせて、昨年秋の時点で660億円しか売上高がなかったのに、ユニクロは衣料品のみで年間400億円も売上高があるということになる。

また年間400億円という売上高はアパレル業界においては大手の一角を担える売上高である。

例えば、人気セレクトショップ大手の1つアーバンリサーチの2015年1月期の売上高は460億円、2016年1月期の売上高は540億円と発表されているが、ユニクロのEC売上高はこれとほぼ同等なのである。

衣料品のみをインターネットで400億円売るということは、衣料品業界においてどれほどの大きな数字なのかがお分かりいただけるのではないか。

ちなみにユニクロがEC売上比率を20%にまで拡大できたとすると、おそらくEC売上高は1600億円弱ということになっているだろう。衣料品だけで1600億円を売るというのはとてつもない金額である。

メガネスーパーのECを担当している川添隆さんは、ネットでこんな意見を書き込んでおられる。

今のところ、国内でEC化率が高いのは、「ECで買ってもいい商品」か「ECで買うメリットがある商品」かなと捉えています。前者はショッピングをする際の体験価値を問わないモノ(コンタクトレンズ、書籍、音楽、映像、文具、事務用品など)や、後者はECで買ったほうが安いとか、配送してくれる利便性が効くモノ(家電など)。

とのことで、これはその通りではないか。

筆者もAmazonやヨドバシドットコムをときどき使うが、ガンダムのプラモデルの格安品、家電製品類の格安品、一部バッグの格安品に限られており、衣料品を買う場合は1、格安品 2、サイズ感や着用感がわかっている物 の2点を満たした商品だけしか買っていない。

ユニクロのオンライン通販もときどき使うが、この2点を満たしているからだ。
あと、店頭で売り切れていたり、500円割引オンライン専用クーポンを所有していたりする場合に例外的に利用する。

こういう状況であるから、評論家やコンサルタントが言うほど簡単に、衣料品のインターネット通販が拡大できるとは思えない。

自分で携帯メールも、パソコンのEメールも打てないような製造加工業者のオッサンや問屋のオッサンに限って、インターネット通販を始めたら明日にでも莫大な売上高ができると勘違いしている。

そして評論家やコンサルタントのカモにされて金を吸い取られているというのが業界に蔓延している喜劇である。

喜劇は吉本と松竹だけにしてもらいたい。










アパレル業界の「よいときを知っている人間」はあまり期待できない

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 先日、こんな記事が掲載された。

ライザップは「第2のユニクロ」を狙っている
アパレルで6社目のジーンズメイトを買収
http://toyokeizai.net/articles/-/155794

ライザップグループによるジーンズメイト買収に対する未来予想記事なのだが、正直この見出しは外れていると思う。

第2のユニクロなんて狙っていないし、狙う資格もないし、狙ったところでそうはなれないからだ。

一般メディアの悪癖の中に「なんでもユニクロと比べる」というものがある。
東洋経済は本来決算に強いはずなのだが、売上高100億円未満にまで縮小したジーンズメイトがどうやって売上高8000億円のユニクロに追随できるというのだろうか。

ジーンズメイトの今の規模ならライトオン、マックハウスに追随することすら難しい。

ライザップの買収したアパレルはいずれも「卸業」ではなく「小売業」である。
ということは、日銭稼ぎと株価対策がメインの目的ではないかと想像できる。

もちろん、何らかのシナジー効果は期待しているとは思うが、低価格ヤングレディースの夢展望、百貨店ミセスの馬里邑、ジーンズカジュアルのジーンズメイトと、買収したアパレル小売り業のテイストもターゲットもバラバラである。
テイストもターゲットも価格帯もバラバラの企業をいくら買収したところでシナジー効果は望みにくい。よほど上手く設計しないと、相乗効果は発揮できない。

で、この東洋経済オンラインの記事は、有益な部分が一つあって、ライザップグループにアパレル業界のベテランが多数参加していることを記録してくれている。抜粋してみる。

まず、2016年11月に入社した岡田章二氏(51)。「ユニクロ」のファーストリテイリングに20年以上在籍、システム部長や執行役員CIO(最高情報責任者)などを歴任し、ファーストリテイリンググループ全体の業務改革と業務システムの構築、IT戦略を担った人物だ。ライザップでは、CSO(最高戦略責任者)兼CIOとして、各社のサービスをIT面で支える。

岡田氏の紹介で2月1日に入社するのが、宇山敦氏(53)だ。レナウンを経て入社したファーストリテイリングには2000年から2012年まで在籍。2002年のソルトレイクシティ冬季五輪と2004年のアテネ夏季五輪では日本選手団の公式ユニホーム開発責任者を務め、デザイナーのジル・サンダー氏とのコラボブランド「+J」を立ち上げた。

商品開発にとどまらず、ユニクロの欧米進出や商品開発機能の上海移管などにも携わっている。この宇山氏がライザップのSPA計画のキーパーソンと見られる。

買収子会社の社長を務める岩本眞二氏(54)、大西雅美氏(58)、濱中眞紀夫氏(54)も、アパレル業界に知見の深い人物だ。岩本氏は女性ファッション通販のスタイライフ(楽天グループに入り2013年に上場廃止)の創業者で、同社を上場に導いた経験を持つ。

とのことである。

瀬戸社長は「イケてる会社で業績のよいときを知っている人間」を外部から登用していると話す。

とあるが、果たしてどうだろうか。
筆者は個人的にその効果を懐疑的に見ている。

もちろん彼らのこれまでの実績は大いにある。
彼らがそうだとはいわないが、40代後半~60歳手前の「よいときを知っている人間」の多くは業界にリリースされると使い物にならないケースも多い。

まさしく、「昔の~♪ 名前で~出ています~♪」という人はアパレル業界には掃いて捨てるほどいる。
某大手アパレル出身のその年代の人間なんて虚名しか鳴り響いていない人が多い。

その年代の人間が業界にリリースされた途端に失敗するのは、彼らの実績は、所属していた企業のシステムと人材がそろってはじめて達成できたものであるからだ。
企業のシステム、彼らを支える人材抜きで、彼らが一人になったときに出来ることはほとんどない。

その結果、ブランドをつぶしたり会社を倒産させたり、赤字転落させたりしている。

それでも連戦連敗の記録を持ちながらも虚名だけで次々と寄生先を探せる手腕とバイタリティだけは大したものではあるのだが(笑)。

言い換えれば、アパレル業界はそういう「チョロい業界」だということもできる。

個人的に最近感じているのは、実績は重要だが、未曾有の不振に見舞われているアパレル・ファッション業界は「よいときを知っている人間」では改革・改善できないのではないかということである。

どうしても「よかった時」と比べてしまうし、過去の成功体験から離れられないからドラスティックな改革・改善ができない。

極論すれば、繊維の製造加工業が集積した「産地」は疲弊しきっているが、「産地」には「よいときを知っている」人間は山ほどいる。
そういう人間が山ほどいても、疲弊を食い止めることができていないではないか。

縮小し続ける百貨店業界も同じだ。百貨店の幹部は軒並み「よいときを知っている」年配層で占められている。
その結果が今の6兆円を割り込んだ売上高である。

アパレル・ファッション業界も同じことになるのではないかと思う。

ライザップグループがどうなろうと知ったことではないが、アパレル・ファッション業界を改革・改善できて、成長産業の仲間入りをさせることができるのは、異業種から来た人間だけではないかと思う。
もしくは、「よいときを知らない」ままで、業界内で実績を残してきた人か。

綺羅星のごとく「昔の名前で出ています」を集めて、それでいて短期間のうちに消え去ったアパレル企業やアパレルブランドは枚挙にいとまがない。

ちなみに、「綺羅星のごとく」は、正しくは「綺羅・星のごとく」と発音するのが正しい。
綺羅星だと「キラボシ☆彡」とあいさつをし合う「綺羅星十字団」みたいになってしまう。
本来の意味は「綺羅が星のごとく集まっている様」なのだから、「綺羅・星のごとく」が正しいのである。

まあ、そんなわけで有能な異業種出身者、よいときを知らないままで業界内で実績を残してきた人物、が多数出現して業界を盛り上げてくれることを願っている。
「昔の名前で出ています」はもうお腹いっぱいなのである。

それではみなさま キラボシ☆彡











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